妻が出産後3〜4ヶ月ごろのこと。「お風呂のたびに髪がごっそり抜けて怖い」と言い始めました。排水口に集まる抜け毛の量が明らかに増えていて、見ているだけで心配になったのを覚えています。
産後の抜け毛は、多くのママが経験する症状です。「自分だけじゃないか」と不安に思っている方もいるかもしれませんが、実はかなり一般的な現象で、ほとんどの場合は自然に落ち着いていきます。ただ、放置するより適切なケアをしたほうが回復は早くなります。
今回は鍼灸師として知っている「産後の抜け毛と栄養の関係」について、詳しく解説します。
妊娠中は「エストロゲン」というホルモンが大量に分泌されます。エストロゲンには髪の成長サイクルを延ばす働きがあり、妊娠中は普段より髪が抜けにくくなっています。
出産後、エストロゲンが急激に低下することで、妊娠中に抜けなかった分の髪が一気に抜け落ちます。これを「休止期脱毛症」と呼びます。産後3〜6ヶ月に多く、1年ほどで自然に落ち着くことがほとんどです。
妊娠・授乳期間を通じて、ママの体からは大量の栄養が赤ちゃんへと供給されます。このとき栄養が不足すると、髪の毛という「優先度の低い組織」から先に栄養が削られていきます。
特に不足しやすいのが以下の栄養素です。
| 栄養素 | 髪への働き | 多く含まれる食品 |
|---|---|---|
| 鉄分 | 毛根への酸素供給 | レバー・小松菜・あさり |
| 葉酸 | 細胞の再生・成長 | ほうれん草・ブロッコリー |
| タンパク質 | 髪の主成分(ケラチン) | 卵・魚・豆腐 |
| 亜鉛 | 毛根の細胞を活性化 | 牡蠣・牛肉・ナッツ |
| ビオチン | 髪の成長を促す | 卵黄・ナッツ・きのこ |
育児で忙しいなか、バランスのとれた食事をとるのは難しいことも多いです。まずはタンパク質と鉄分を意識して、卵・豆腐・納豆などを毎食取り入れるところから始めましょう。
食事だけでは補いきれない栄養素はサプリメントの力を借りるのも選択肢のひとつです。特に授乳中のママには葉酸が引き続き重要で、産後も摂取を続けることが推奨されています。
葉酸サプリを選ぶときは、以下の点を確認しましょう。
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栄養補給と並行して、頭皮の血行を促すケアも効果的です。シャンプー時に指の腹でやさしくマッサージするだけで、毛根への血流が改善します。爪を立てると頭皮を傷つけるので注意してください。
東洋医学では、抜け毛・白髪などの髪のトラブルは「腎」の弱りと関係があると考えます。産後は出産という大仕事で「腎気」を大量に消耗しているため、体全体の回復が追いつかず、髪にしわ寄せが来ることがあります。
鍼灸では頭皮や腎臓に関連するツボへのアプローチで、産後の体の回復を総合的にサポートします。抜け毛が特に気になる方は、近くの鍼灸院に相談してみるのも選択肢のひとつです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な原因 | エストロゲン低下による休止期脱毛・栄養不足 |
| 発症時期 | 産後3〜6ヶ月が多い |
| 自然回復 | 多くの場合1年以内に落ち着く |
| 栄養ケア | 葉酸・鉄分・タンパク質・亜鉛を意識して補給 |
| 受診目安 | 1年以上続く・頭皮に異常がある場合は皮膚科へ |
整骨院勤務15年・鍼灸師パパより 産後の抜け毛で不安になっているママさん、気持ちはよくわかります。ひとりで抱え込まず、コメントで気軽に話しかけてくださいね。パパ目線でのサポート方法も共有していきます。