育児・子育て

授乳中の首・肩・腰を守る「正しい姿勢」――鍼灸師が整骨院目線で解説

授乳って、実はかなり「体に負担がかかる作業」です。

妻が授乳しているのを横で見ていて、最初に気になったのは首の角度でした。赤ちゃんの顔を確認しようとして、自然と頭が前に出てくる。あの姿勢が1回15〜30分、1日に何度も続く。

整骨院で「授乳を始めてから首が痛くなった」「肩が凝って頭痛まで出る」と相談に来る方が多いのは、当然のことだと思います。

なぜ授乳で体が痛くなるのか

人間の頭の重さは約5〜6kg。首がまっすぐな状態ではそれを支える負荷は軽いのですが、頭が前に出るほど首への負荷は急増します。

頭が15度前傾するだけで首への負荷は約12kg、30度で約18kgとも言われています。授乳中に赤ちゃんを見ようとすると、この「頭を前に出す」姿勢が自然に起きてしまいます。

さらに赤ちゃんを支えながらの前かがみで、腰への負担も同時にかかります。

授乳姿勢の基本3原則

1. 赤ちゃんを「乳房の高さ」まで持ち上げる

多くの方が「乳房を赤ちゃんに近づけよう」と体を倒してしまいます。逆です。クッションやタオルを使って赤ちゃんの高さを上げ、乳房の高さに合わせるのが正解です。

授乳クッションは必需品と言っていいほど重要です。クッションの高さが合わないと、それを補うために首・肩・腰が歪んでいきます。

2. 背もたれを使い、背中を丸めない

椅子やソファに座る場合は、必ず背もたれに背中をつける。授乳中は集中しているうちに背中が丸まってきやすいので、意識的に肩を落とし、胸を開くイメージで。

床に座る場合は、壁に背中をつけるか、座椅子を活用してください。

3. 腕・肘を「浮かせない」

赤ちゃんを支えている腕が宙に浮いている状態は、肩に非常に大きな負荷をかけます。クッションや膝の上にしっかり腕を乗せ、支えた状態で授乳してください。

姿勢以外にできること

授乳後に必ず首を動かす 首をゆっくり左右に傾け、後ろに倒す。各方向10秒。固まった筋肉をこまめにほぐすことが大切です。

授乳の姿勢を毎回同じにしない 左右の抱き方を変えたり、フットボール抱きやレイダウン(横になっての授乳)を取り入れたりすることで、同じ筋肉に負荷が集中するのを防げます。

整骨院では何をしてもらえるの?

授乳中の体の不調で整骨院・鍼灸院に来られる方には、主に以下の対応をします。

  • 首・肩まわりの筋肉のほぐし
  • 猫背・巻き肩の調整
  • 腰の緊張をとるマッサージや鍼

薬を使わない治療なので、授乳中でも安心して受けられます。「もう少し我慢すれば……」と放置していると慢性化しやすいので、早めに相談してほしいと思います。

我が家でも、妻の授乳姿勢を時々チェックして「クッションの位置が低くなってるよ」とアドバイスしています。気づかないうちにずれてくるので、定期的な確認が大事です。


整骨院勤務15年・鍼灸師パパより 「授乳でこんな場所が痛くなった」「クッションをこう工夫した」など、ぜひコメントで教えてください。パパ目線・ママ目線、どちらからの声も歓迎です。

#授乳姿勢#授乳肩こり#授乳腰痛#産後ケア#整骨院

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育児パパのハリ日和 管理人

整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。妻と生後5ヶ月の長男との3人暮らし。 育児・健康・セルフケアをハリきって発信中。

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