抱っこひもを買ったのはいいけれど、使い始めてから肩や腰が痛くなった――という声は、整骨院でも育児中の知人からもよく聞きます。
「抱っこひもが悪い」のではなく、ほとんどの場合は装着の仕方や調整が合っていないことが原因です。
息子が生まれて自分も抱っこひもを使うようになり、「これは装着を正確にやらないと体がきつくなる」と身をもって体験しました。
最も多いミスです。赤ちゃんの頭がパパ・ママのあごに届かないほど低い位置にある場合、重心が前方・下方に落ち、腰・肩・首に過剰な負荷がかかります。
肩ベルトが緩いと赤ちゃんの体重が下方向にかかり、肩が前に引っ張られます。巻き肩・肩こりの原因になります。
腰ベルトが骨盤より下にある状態は、腰にとって最悪の状態です。骨盤の上(腸骨稜の上)にしっかりフィットさせることが大前提です。
急いで装着すると、左右の締め具合がずれることがあります。左右差があると体が傾き、腰・背中に非対称な負荷がかかります。
ステップ1:腰ベルトを先に固定する まず腰ベルトを骨盤の上(腸骨)にしっかりかける。骨盤で支えることで、肩への負担が分散されます。
ステップ2:赤ちゃんを「キス位置」に 赤ちゃんの頭がパパ・ママのあご付近に来るくらいの高さが理想です。抱っこひもに入れた後、肩ベルトを引いて高さを調整してください。
ステップ3:肩ベルトをしっかり引く 肩ベルトは「少し締めすぎかな」と感じるくらいがちょうどよいことが多い。緩みがあると重心が下がります。
ステップ4:赤ちゃんのおしりが「M字」になっているか確認 赤ちゃんの足がM字開脚になっている状態が正しい。膝が股関節より高い位置にあることを確認してください。股関節への負担を防ぎます。
以下の状態が出ていたら、装着の見直しが必要です。
特に「赤ちゃんがぐずる」のは、姿勢が窮屈だったり圧迫されていたりするサインのことがあります。
肩甲骨を動かすストレッチ 両腕を肩の高さに上げ、肩甲骨を引き寄せるように後ろに引く×10回。
腰のひねりストレッチ 椅子に座り、片方の足を組んで体をゆっくりひねる。左右各20秒。
抱っこひもは毎日使うものだからこそ、最初に装着を丁寧に確認することが重要です。購入したお店やメーカーの動画を一度見直してみることをおすすめします。
整骨院勤務15年・鍼灸師パパより 「抱っこひもを調整したら楽になった」「こんなところが痛かった」など、体験談をコメントで教えてください。抱っこひも選びの疑問もお気軽にどうぞ。