鍼灸・東洋医学

東洋医学が考える「冷え」とは――産後ママと育児パパが知っておくべきこと

「産後から体が冷えやすくなった」

整骨院で産後のママからよく聞く言葉です。出産前は冷え性でもなかったのに、産後から手足が冷える・夜中も布団から出ると寒い・冷え込む季節に体調を崩しやすくなった……という変化を感じる方が少なくありません。

これは「気のせい」でも「体質が変わった」でもなく、東洋医学的にしっかりと説明できることです。

東洋医学における「冷え」の考え方

西洋医学では冷えを「末梢血行不良」や「自律神経の乱れ」として捉えますが、東洋医学では**「陽気(ようき)の不足」**という概念で説明します。

陽気とは、体を温め、動かし、守るエネルギーのこと。この陽気が不足すると、体の内側から熱を作り出す力が弱まり、冷えが起きます。

陽気を消費する主な原因は以下の通りです。

  • 出産(大量の気・血を消費する)
  • 睡眠不足・過労
  • 冷たいものの食べ過ぎ・飲み過ぎ
  • 精神的なストレス
  • 薄着・冷えた環境での長時間滞在

産後のママは、出産で陽気を大量に消耗した上に、授乳・夜泣き対応・睡眠不足が重なります。冷えが悪化するのは当然とも言えます。

育児パパも冷えに注意

冷えは女性だけの問題ではありません。育児中のパパも、睡眠不足・食事の乱れ・運動不足が重なることで陽気が不足し、冷えやすくなります。

特に「おなかが冷える」「足先が冷えて眠れない」という症状がパパにも出やすい時期です。

冷えのタイプと見分け方

東洋医学では冷えをいくつかのタイプに分けます。

陽虚(ようきょ)タイプ 体全体が冷えやすく、温めると楽になる。顔色が青白く、疲れると特に冷える。

気滞血瘀(きたいけつお)タイプ 冷えているのに顔だけほてる、手足の先だけ冷える。ストレスが多いと悪化する。

気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ 冷えと疲れが同時にある。育児疲れのパパ・ママに多いタイプです。

育児中でもできる冷え対策

腹巻きを活用する

おなかには消化器系の臓器が集まっており、冷えから守ることが全身の温めに直結します。育児中は動きやすい薄手の腹巻きが使いやすい。

白湯(さゆ)を飲む習慣

冷たい飲み物は陽気を消耗します。育児で忙しい合間でも、白湯をゆっくり飲むだけで胃腸が温まります。

ツボ:関元(かんげん)

へそから指4本分下にあるツボ。カイロや使い捨てカイロをあてるだけでも体が温まります。育児中でも手軽に実践できます。

入浴は「シャワーだけ」にしない

忙しいと入浴がシャワーだけになりがちですが、週に数回でも湯船につかることを意識してください。特に足浴だけでも冷え対策になります。

冷えを「仕方ない」と放置すると、疲れやすさ・免疫低下・消化不良などが慢性化します。育児でただでさえ体が消耗している時期だからこそ、温めることを意識してほしいと思います。


整骨院勤務15年・鍼灸師パパより 「産後に冷えが悪化した」「こんな対策が効いた」など、冷えにまつわる体験をコメント欄で教えてください。パパからの「実は自分も冷え性」という声も大歓迎です。

#冷え東洋医学#産後冷え#冷えの原因#体質改善#鍼灸

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育児パパのハリ日和 管理人

整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。妻と生後5ヶ月の長男との3人暮らし。 育児・健康・セルフケアをハリきって発信中。

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