鍼灸・東洋医学

育児疲れで免疫が下がる理由――東洋医学的に「風邪を引きにくい体」を作る方法

子どもが生まれてから、風邪を引きやすくなったと感じるパパ・ママは少なくありません。

「赤ちゃんからもらった」という場合もありますが、それだけではなく親自身の免疫力が落ちていることも大きな要因です。

整骨院では、育児が始まってから体調を崩しやすくなった患者さんによく出会います。「疲れているだけ」と流されることが多いですが、東洋医学的にはもう少し丁寧に説明できます。

東洋医学の「衛気(えき)」とは

東洋医学には「衛気(えき)」という概念があります。これは体の表面(皮膚・粘膜)を守るバリア機能のような気(エネルギー)です。

衛気が充実していると、外からの病邪(細菌・ウイルスなど)が体内に入りにくくなります。逆に衛気が弱まると、少しの刺激で体調を崩しやすくなります。

育児中の睡眠不足・疲労・栄養の乱れは、まさにこの衛気を消耗する要因です。

免疫が落ちるメカニズム(東洋医学的)

東洋医学では、衛気は「肺(はい)」「脾(ひ)」「腎(じん)」の三臓が協力して作られると考えます。

  • :呼吸と皮膚を通じて衛気を全身に広げる
  • :食べたものを消化してエネルギーを作り出す
  • :生命の根本エネルギー(精)を蓄える

育児中は睡眠不足で腎が消耗し、食事が不規則で脾が弱り、呼吸が浅くなって肺の機能も低下する……という三重の打撃が重なります。

育児中でもできる免疫対策

食事で「脾」を整える

消化のいい食材(山芋・かぼちゃ・白米・豆腐)を積極的に取る。冷たい食べ物・飲み物は脾を冷やすので控えめに。忙しいときは白湯とおかゆだけでも十分です。

首を冷やさない

東洋医学では、首の後ろ(大椎・風門というツボのあたり)が「邪気(外からの病因)」の入り口とされます。冷房や外気で首が冷えないよう、ネックウォーマーや薄手のストールを活用してください。

足三里(あしさんり)を押す

膝の外側のくぼみから指4本分下のツボ。胃腸を整え、全身の免疫機能を高めるとされる代表的なツボです。1日1分、両脚を押すだけで体の底力が変わります。

深呼吸を意識する

育児中は緊張で呼吸が浅くなりがちです。1日に数回、意識してゆっくり大きく息を吐く。肺の機能を助け、衛気を全身に巡らせます。

睡眠の「量」より「質」

睡眠時間が確保できない場合でも、眠る前の環境(暗さ・温度)と、スマホを手放すタイミングを意識することで腎への負担を軽減できます。

ツボ:大椎(だいつい)

首を前に倒したときに出っ張る骨(第七頸椎)のすぐ下のツボ。ここを温めることで衛気を補い、風邪の予防になるとされます。お風呂でシャワーを当てたり、温タオルを当てたりするだけで実践できます。

育児中は「自分が倒れるわけにはいかない」という気持ちで無理をしがちです。でも体を守ることは赤ちゃんを守ることにつながります。ぜひ自分自身のケアも後回しにしないでください。


整骨院勤務15年・鍼灸師パパより 「育児を始めてから体調を崩しやすくなった」「こんな対策が効いた」など、ぜひコメントで教えてください。風邪予防のコツ、お互いに共有できたら嬉しいです。

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育児パパのハリ日和 管理人

整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。妻と生後5ヶ月の長男との3人暮らし。 育児・健康・セルフケアをハリきって発信中。

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