育児・子育て

赤ちゃんの便秘にベビーマッサージは効く?鍼灸師パパが教える場所と手順

息子が生後4ヶ月になったある日、3日間うんちが出なくて妻とふたりでかなり心配しました。

機嫌が悪くなるわけでも、お腹が張っているわけでもない。ただ、出ない。鍼灸師として「便秘には腸の動きを促すことが大事」という知識はありましたが、いざ自分の赤ちゃんのこととなると焦るものです。

そこで実践したのが、お腹のマッサージでした。結果、翌日にどっさり出てくれて、親子で安堵しました。今回は同じように赤ちゃんの便秘で悩んでいるパパ・ママに向けて、マッサージの手順を詳しくお伝えします。

なぜ赤ちゃんは便秘になりやすいの?

赤ちゃんの腸は、まだ発達の途中にあります。腸の動き(蠕動運動)をコントロールする神経系が未熟なため、大人のように規則的に動かないことがよくあります。

また、以下のような場合に便秘が起きやすくなります。

  • 母乳からミルクへの変更・混合授乳の開始:母乳は消化が早く、ミルクはたんぱく質が多いため腸に負担がかかりやすい
  • 離乳食のスタート:腸が新しい食材への対応に追われる時期
  • 気温の変化や環境の変化:体全体の自律神経が乱れやすい
  • 水分不足:母乳・ミルクの量が減ったタイミングなど

生後2〜3ヶ月ごろまでの赤ちゃんは毎日うんちをしていたのに、4〜5ヶ月になったら急に2〜3日に1回になった、というケースはよくあります。これは腸が少しずつ成熟してきた証拠でもあるので、「便秘=必ず病気」ではありません。

ただし、機嫌が悪い、お腹が張って硬い、血が混じっているなどの症状があるときは別の話です。

便秘に効くマッサージの手順

「の」の字マッサージ

最も効果的なのが、お腹を「の」の字に動かすマッサージです。腸の流れ(大腸が走る方向)と同じ向きに刺激するため、腸の動きを直接サポートできます。

手順

  1. 赤ちゃんをあおむけに寝かせ、膝を立ててリラックスさせる
  2. 手を温めてから(冷たい手はNG)、お腹全体を包むように置く
  3. へそを中心に、「の」の字を描くようにやさしくさする(時計回りで右下→右上→左上→左下)
  4. 1周5〜10秒のゆっくりとしたペースで、10回程度繰り返す
  5. 赤ちゃんの表情を見ながら、痛がっていないか確認する

ポイント: 力は「ほんの少し皮膚が動く」程度で十分です。押すより「流す」イメージで行ってください。

足を使ったアプローチ

お腹が張っているときや赤ちゃんが嫌がるときは、足からアプローチするのも有効です。

足の付け根のマッサージ

  • 股関節の内側(太ももの付け根)を、親指でやさしく円を描くようにさする
  • リンパの流れを促すことで、下腹部の血行改善につながります

足の自転車こぎ

  • 両足を持ち、自転車をこぐように交互に曲げ伸ばしする
  • 腹筋への刺激になり、腸の蠕動を促します
  • 1セット10回を2〜3セット目安に

足裏マッサージ

  • 足の指の付け根あたり(指と指の間の少し手前)を、親指でくるくるとさする
  • 足裏全体も包み込むようにやさしくさすると、全身がリラックスします

鍼灸師目線:東洋医学での考え方

東洋医学では、便秘を「腸の気の流れが滞った状態」と捉えます。

気(き)とは体のエネルギーの流れのようなものですが、腸に気がうまく届かないと、動きが鈍くなるとされています。赤ちゃんは体が小さく、気の巡りが乱れやすい一方で、マッサージなどの刺激への反応がとても素直です。

「の」の字マッサージが腸の気を直接動かし、足裏のケアが全身の気の巡りを整える、と考えると、なぜ複数の場所を刺激するのかが理解しやすくなるかもしれません。

実際、整骨院で患者さんの便秘ケアをするときも、お腹だけでなく足の末端まで含めてアプローチすることが多いです。

何日出なかったら受診すべき?

目安として覚えておいてほしいのは以下のポイントです。

  • 機嫌がよく、母乳やミルクをよく飲めていれば、3〜4日出なくてもすぐに危険ではないことが多い
  • 5日以上出ない場合は、かかりつけの小児科に相談する
  • 機嫌が著しく悪い、お腹が張って石のように硬い、嘔吐がある、血が混じる場合は日数に関わらず早めに受診する

便秘が長く続く場合や繰り返す場合は、腸の構造的な問題(ヒルシュスプルング病など)が隠れているケースもゼロではないため、小児科での確認をおすすめします。

マッサージ前に確認しておくこと

  • 授乳直後30分は避ける(吐き戻しの原因になります)
  • 赤ちゃんの機嫌のよいときに行う(泣いているときは無理しない)
  • 手は必ず温めてから触れる
  • 皮膚が弱い赤ちゃんにはベビーオイルを使うとすべりがよくなる
  • お腹に傷や湿疹があるときは避ける

マッサージは毎日お風呂上がりのルーティンに組み込むのがおすすめです。便秘のときだけでなく、予防として習慣化することで腸の動きが安定しやすくなります。

パパがマッサージを担当すると、ママの休息にもなります。「の」の字を覚えてしまえば道具もいらないし、5分もあればできる。ぜひ試してみてください。


整骨院勤務15年・鍼灸師パパより
「うちの子もこれで出た」「逆に嫌がった」など、体験談をコメントで聞かせてもらえると嬉しいです。

#便秘#ベビーマッサージ#赤ちゃん#育児#セルフケア

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育児パパのハリ日和 管理人

整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。妻と生後5ヶ月の長男との3人暮らし。 育児・健康・セルフケアをハリきって発信中。

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